「患者さんの負担が少ない医療」を行いたい    ◆秋田GP列伝~ 伊藤善昭 先生編

 秋田大学で5年生から6年生にかけて行われるClinical Clerkship 2(CC2)で総合診療・検査診断学講座をローテしてくださった皆さんに、自分の知りたい事や今後のライフプランなどに役立てる目的で実習に伺った病院の先生へインタビューを行い、医師としてのマインドやロールモデルなど学ぶ事を課題としています。こちらを『あきたGP列伝』として掲載します。
 今回は、GPNETメンバーの湖東厚生病院 伊藤善昭 先生へ、酒井一樹さん(6年生)がインタビューを行いました。

【酒井】宜しくお願いします。伊藤先生の略歴をお願いします。

【伊藤】秋田県の井川町出身で、秋田高校から秋田大学医学部医学科に入学しました。卒業後は秋田厚生医療センターで初期研修をしました。専門医研修も秋田厚生医療センターで行い、その過程で東京の王子生協病院で研修させてもらいました。

【酒井】医師を目指したきっかけを教えてくだささい。

【伊藤】医師という仕事に興味を持ったのは小学生の頃。特にきっかけというものはなく、正直当時は何となく興味があるくらいでした。ただ友人や近所の方の応援もあった最後まで医師という洗濯を貫くことができました。目標に向かって努力するのに自分の意志だけではどうにもならないときはあるけれど、そういうときに周りの目の存在は大きいと思います。

【酒井】医師を目指したきっかけを教えてください。

【伊藤】総合診療医を選択したのも、地元への貢献をしたいという気持ちが大きいです。外科医になってバンバン手術したり、循環器内科になってカテーテルをどんどんやったりという選択もかっこいいと思ったけれども、それよりも地域に根ざした医療を第一に考えられる総合診療を選択しました。

【酒井】先生はなぜ総合診療をやろうと思ったのですか?

【伊藤】総合診療医を選択したのも、地元への貢献をしたいという気持ちが大きいです。外科医になってバンバン手術したり、循環器内科になってカテーテルをどんどんやったりという選択もかっこいいと思ったけれども、それよりも地域に根ざした医療を第一に考えられる総合診療を選択しました。

【酒井】地元に貢献したいと思ったのはなぜですか?

【伊藤】地元では人間関係が深く、そのつながりを大切にしたいと思ったからです。

【酒井】ご自身の経験などによる強みを教えてください。

【伊藤】強みは秋田弁が得意なので患者さんとの距離をつけやすいと思います。経験からってではないかもだけど、地域の雰囲気とかは比較的わかっていると思うのと、友達も地元でいろんな仕事をしている人がいるから、状況をつかみやすいと思います。

【酒井】なるほど、地元での生活経験が強みということですね。

【酒井】先生が今、力を入れていることは何ですか?

【伊藤】何かって言われると難しいところ。まだまだ力不足なので目の前の患者さんと一生懸命に向き合うのが一番。患者さんの病気だけでなく、背景・家族にも意識を置くようにしています。オンライン診療も任せてもらえることになったので、頑張っていきたいです。余裕が出てきたら地元の井川町で医療講座ができたらいいなぁとか考えています。

【酒井】最後に学生や研修医に対してアドバイスをお願いします。

【伊藤】総合診療医を目指してくれる人がいたらめちゃくちゃ大歓迎!でも他の専門家を目指す人も総合診療医はめちゃくちゃ応援しています。何しろ総合診療医は他の科の先生との連携もとっても大切ですから。
 何科に進むにしろ、患者さんの病気だけでなくその人の背景にも目を向けた医療という総合診療のマインドもどこかで意識してもらうと患者さんの満足度も上がると思いますので、ちょっと気に留めておいてください。

これから学生のうちでも研修医になってからでも色々な経験をするだろうし、その中には辛いものもあるかもしれませんが、というか多分なりますが、自分一人で乗り切ろうとせず、何か悩むことがあればいつでも相談してください。

【酒井】今回のインタビューや実習を通じて患者さんや家族の生活がより身近に感じることができましたし、よりそのことを考えて診療に当たらなければならないことが実感できました。お忙しいところありがとうございました。