オール秋田で、あなたのなりたい、
総合診療医に育てます。

2023年4月、秋田の総合診療専門研修が変わりました。

秋田県内に4つあった総合診療専門研修プログラムが、この度統合し一つになりました。

その名は「あきたGP NET専門研修プログラム」

新たなプログラムでは、総合診療・内科・救急科・小児科といった総合診療専門医になるための各研修を秋田県内外のバラエティに富んだ各施設で受けることができます。
さらに、連携施設の指導医が一丸となり、質の高い総合診療医育成のための指導に取り組みます。

研修施設

秋田県内外合わせて 22 か所
大学病院、地域中核病院、コミュニティホスピタル、診療所など、
自身の働きたい 地域セッティング
合わせて研修ローテーションを組むことが可能!

詳細はこちら

指導体制

秋田大学医学部附属病院総合診療医センターに関連する3名の家庭医療専門医・指導医(日本プライマリ・ケア連合学会認定)を中心として、各連携施設の総合診療特任指導医が連携し、専攻医の指導にあたります。

北村俊晴

秋田大学総合診療医センター
副センター長

総合診療の専門研修では日常診療の場でよく出会う問題へ対応できる力を身につけます。専攻医自身がみつけた課題への挑戦や問題を解決するための学習方法をみつけることも成長を促します。この研修中に身につけた型が生涯学習の基礎になります。専攻医の皆さんの研修が充実したものになるようにGPセンターのスタッフもぜひ協力していきたいです。

漆畑宗介

湖東厚生病院湖東分室

湖東厚生病院で働きつつ、大学病院では学びにくい分野(地域志向ケアなど)を教えています。秋田ではまだ少ない総合診療医ですが、様々な場所で学んだ指導医がその良い所を持ち寄って指導出来る利点もあります。何より秋田では総合診療が出来る医師が求められています。ぜひ一緒に楽しく診療しましょう。

渡部 健

男鹿なまはげ地域医療・総合診療連携講座研究員

私たちはフレッシュな研修プログラムですが、質の高さを維持できるよう指導医も日々学びを深めています。総合診療専攻医に大切な「省察」のお手伝いができるよう、少人数で専攻医のペースに合わせて、密な振り返りを行っています。総合診療に関してブルーオーシャンなここ秋田県で、私たちと一緒に、楽しく、高みを目指しませんか?

総合診療医は「省察的実践家」であれ

専攻医は

  • 週1回のHalf day back(研修施設での研修・業務を離れ,大学に専攻医・指導医が集まる)
  • 月1回のサイトビジット(大学の指導医が専攻医の施設に出向く)

を中心に、日々の診療や研修の振り返りや、一人では学びづらい総合診療にまつわるトピックの学び、ポートフォリオ作成指導などを受けることができます.この中で「省察的実践家」としての経験を積んでいきます

Reflection…

in Action

  • 困った出来事が起きた時の現場での思考

on action

  • 困った出来事の後の振り返り
  • サイトビジット(月1回指導医が研修先へ)

for action

  • 振り返りからネクストステップを言語化
  • Half Day Back(週1回全専攻医が大学へ)

研修ローテーション

専攻医とプログラム統括責任者・指導医との面談によって決まります.
専攻医の希望を最大限に尊重したローテーションを作成します.また,必要に応じ途中で変更することも可能です.

専攻医の声

髙橋琴乃 先生

週に1回ハーフデイバックとして大学に集まっているので、症例相談や研修システム上の相談ができる機会が多く、安心感があります。ハーフデイバックでは勉強会や輪読会、ポートフォリオ発表会もしているのでモチベーション維持になりますし、他の専攻医や指導医との意見交換は非常に勉強になります。今はまだ専攻医・指導医ともに少ないですが、少ないからこそ互いの距離が近く何でも話せる雰囲気がありますし、自分の勉強したいことやプログラムへの要望を声にしやすい面もあります。秋田で総合診療医を目指す人が増えてくれたら嬉しいです。ぜひ秋田で一緒に総合診療やりましょう!

松本奈津美 先生

総合診療専攻医になり3年が経ちました。総合診療医の技術はあまりわかりやすいものではないですが、日々の症例とふりかえりを通して、螺旋階段をのぼるように少しずつ進んでいることを感じています。疾患のことはもちろんですが、家族のことや社会背景、そこから地域のことなど幅広い観点で学ぶポイントがたくさんあり、奥深く面白いです。特に高齢人口の多い秋田県では、総合診療医が活躍できる課題がたくさんあると感じています。秋田は自然が豊かで人も優しく、面白い伝統文化もたくさん残っており、異動のたびに新たな魅力を発見しています。ぜひ秋田で一緒に総合診療を学べたらうれしいです。

サブスペシャリティ

総合診療専門医取得後は、自身の目標に合わせたサブスペシャリティをさらに学ぶこともできます。

家庭医療

Family Medicine

総合診療専門医を基盤として、より専門性を高めたプライマリ・ケアの診療、さらに組織管理、地域に根ざした学術活動の基盤を身につけ、地域プライマリ・ケアのリーダーシップを発揮できる人材を養成します。本プログラムは、WONCA(世界家庭医機構)の国際的なプログラム認証を受けており、国際水準の質保証が行われています。
秋田県内では秋田大学(総合診療との連動研修が可能),秋田厚生医療センターの2プログラムがあります.

詳細:   日本プライマリ・ケア連合学会

病院総合診療

Hospital General Medicine

総合診療専門研修を基盤として、幅広い医学知識が要求される病院総合診療医学に基づく医療を提供し、その経験と学習、および学術活動や、医療関係者だけでなく地域住民を対象とした教育活動への参加を通じて、さらに医療・介護・福祉にかかわる職種のリーダー(ホスピタリスト)として活動できる能力を修得することを目指します。
秋田県内では秋田大学,秋田厚生医療センターの2プログラムがあります。

詳細: 日本病院総合診療医学会

地域総合診療

Community General Medicine

総合診療専門医を基盤とし、「ひとと地域をまるごと診る」医師を養成します.実際に患者に接し、地域の、時に限定された医療資源を最大限に活用して診療するとともに、医療機関内外の多職種や医療外セクター、地域住民とも協働して保健・医療・介護・福祉サービスや環境リスク・社会システムに働きかけ、地域住民の健康と生活を維持・増進・改善する使命を負う。いわば臨床医学と社会医学双方の視点を併せ持つ存在であり、地域社会システムに対する医療機関側代表者の役割を果たします.
秋田県内では市立大森病院の1プログラムがあります.

詳細:日本地域医療学会

研究

Research

大学のプログラムであることを生かして,研修中,研修後問わず大学院などでの研究が可能です.現在存在するエビデンスを目の前の患者さんに適応する際,批判的吟味を行うことは重要なステップですが,臨床疑問をリサーチクエスチョンに昇華させ,調査,発表などを行う研究の一連のプロセスを学ぶことは,臨床における批判的吟味を行う上で大きな糧になります.プライマリ・ケア領域の研究は日本全国で少しずつ進んでいます.日本や世界のプライマリ・ケアに貢献してみませんか? こちらも詳しくはお問い合わせください。

秋田大学 総合診療・検査診断学講座へのリンクはこちら

その他

Others

総合診療にかかわる他のサブスペシャリティとしては「在宅医療」や「緩和医療」があり,それぞれ秋田県内で研修が可能です.詳しくはお問い合わせください。

プログラムの詳細については、下記よりお気軽にお問い合わせください!