「アドバンス・ケア・プランニングと多職種連携」研修会を開催しました。

総合診療医センター副センター長の北村俊晴です。

2022年11月22日御野場地域包括支援センターけやきからGPセンターへ依頼のあった研修会でアドバンス・ケア・プランニング(※)と多職種連携について講演しました。

当日の参加者は35人(うちスタッフ6名)でした。アドバンス・ケア・プランニングについて基本的な知識の復習と確認できると良い具体的な項目を説明した後、多職種連携を実践する際に知っておくと良いコミュニケーションツールの説明を行いました。

  研修会後の参加者からのアンケートではアドバンス・ケア・プランニングについて参考になったという意見をいただいています。 アドバンス・ケア・プランニングを実践するためには普段の生活の中で患者さんの人生観や大事にしている価値観を丁寧に確認していくことが重要です。ケアに関わるメンバーが少しずつ患者さんのことを知り大事にしている価値観を確認していくことを続ける中で、10年20年後にこの取り組みがもっと広がっていくと思います。GPセンターでもこのような総合診療に関わるテーマの研修会や取り組みに今後も関わっていければと思います。

秋田市役所福祉保健部長寿福祉課 リーフレットより
ダウンロードはこちらから(秋田市在宅医療・介護連携センター)

                       

(※) アドバンス・ケア・プランニング

人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン改訂平成30年3月(厚労省PDF)

 背景には近年の高齢多死社会の進行に伴う在宅や施設における療養や看取りの需要の増大を背景に、地域包括ケアシステムの構築が勧められていることを踏まえ、また、近年、諸外国で普及しつつあるACPの概念を盛り込み、医療・介護の現場における普及・啓発に関する検討会で以下が変更・追加された。

1)本人の意思は変化しうるものであり、医療・ケアの方針についての話し合いは繰り返すことが重要であることを強調すること

2)本人が自らの意思を伝えられない状態になる可能性があることから、その場合に本人の意思を推定しうる者となる家族等の信頼できる者も含めて、事前に繰り返し話し合っておくことが重要であること

3)病院だけでなく介護施設・在宅の現場も想定したガイドラインとなるよう配慮すること