2026.05.13 Wed
3つの現場~院外実習に行ってきました
秋田大学6年生の実習生です。
2026年に総合診療科で4週間、実習をさせていただきました。
総合診療科の臨床実習では、秋田大学医学部付属病院での実習以外にも院外実習もありました。この記事では大学病院以外の病院でどんな実習をしたか紹介したいと思います。
① 協和病院
大仙市にある内科、心療内科、精神科を中心とした病院。この病院実習では、精神科、慢性期病棟、グループホームなどを見学させていただきました。
いずれの棟にいらっしゃる方も、精神疾患、慢性疾患等でこの病院に長くおられる方たちだったので、和やかな雰囲気があふれており、見学者の私たちにも明るく挨拶してくださり、温かい雰囲気を感じることができました。
ソファ、机、テレビなどがあるリビングのような談話スペースはもちろん、ピアノまで設置された大きな体育館も備えられており、患者さんがより快適に運動することができる点が印象的でした。
院長先生はこけし集めが趣味だそうで、実習の最後に院長室にて棚にびっしり並んだこけしという貴重な景色を見ることができ、面白かったです。
地域に根差し、患者さんそして入居者さんのことを第一に考えて、医療介護はもちろんより豊かな生活を送れるよう支援する素晴らしい病院でした。

※写真はイメージです。
② 秋田往診クリニック
秋田で初めて設立された在宅医療専門のクリニック。
この病院実習では、院長先生の往診を見学させていただきました。
往診は、白衣ではなく私服で行きます。病院ではなく患者さんのご自宅は住宅街の中にあるので、白衣で出入りすると患者さんやそのご家族、ひいてはご近所の方を緊張させてしまう可能性があるからです。
びっくりしたのは、どの往診先でも、院長先生が診察して薬を処方したら、看護師さんを置いてすぐにご自宅を退去なされることです。これは、患者さんやそのご家族が医師の前では言いにくいことを看護師さんに相談できるようにするためだそうです。患者さんだけでなく、介護しているご家族にも負担がかかっているはずで、その悩みを吐き出してもらって少しでも楽になれるように手助けするための行動なのだと院長先生に教えていただきました。
実際に往診に参加させていただく中で、在宅医療とは病気だけでなく、患者さんの生活、そして人生に深くかかわって治療を行うものということを学びました。

※写真はイメージです。
③ 外旭川病院ホスピス
秋田県で初めて設立されたホスピスで、約30年その活動を続けている病院です。この病院では、ホスピスの見学はもちろん、外来の見学もさせていただきました。
カンファに参加させていただいたのち、ホスピスがどんな場所かご説明いただきながら見学しました。
実際に入居されている方のお部屋にも入らせていただき、その方のお話も伺うことができました。部屋にはご家族との写真がたくさん貼ってあり、どれも愛が伝わる素敵な写真ばかりでした。
その後、外来にて、これからホスピスに通う予定の患者さんと医師の先生とのお話を聞かせていただきました。重度の難聴を抱えている患者さんでしたが、先生はパソコンのキーボードを活用して筆談形式でお話なされており、先生の対応力の高さに驚かされました。
患者さんとそのご家族がより快適な日常生活を送れるようにサポートする理念通りの病院でした。

※写真はイメージです。
精神科病棟や慢性病棟、往診、ホスピスとどれも初めて目にすることばかりでたくさんの学びを得ることができました。
今後、自分が医療者となったとき、この実習での学びを忘れず、疾患だけを診るのではなく、患者さんを、そのご家族を、そしてその生活を診ることができる医療者になりたいと思っています。