入江 康仁 特任助教の学術論文が国際誌『Burns Open』で国連SDGsへの取組みの論文に選出されました。

【 論文タイトル 】
Survey on the current status of self-immolation attempts in Akita Prefecture: A cross-sectional survey
(秋田県における焼身自殺企図の現状調査:横断的調査)
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【 著者名 】
Yasuhito Irie, Tasuku Nara, Kasumi Satoh, Koumei Kameyama, Toshiharu Kitamura, Manabu Okuyama, Hajime Nakae
(入江 康仁、奈良 佑、佐藤 佳澄、亀山 孔明、北村 俊晴、奥山 学、中永 士師明)

【 掲載誌 】 Burns Open(バーンズオープン)掲載ページはこちら

【 研究等概要 】

 本論文は自殺死亡率が高い秋田県における熱傷による自殺の実態についての研究です。救急・集中治療医学講座では長年にわたり、救急医療からみた自殺予防対策を行っていますが、入江特任助教の研究は今後の再企図防止対策にも活用できるものです。国連は貧困、不平等、気候変動、環境劣化、繁栄、平和と公正など、グローバルな課題の解決を目指すべく、持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)を掲げました。
 SDG3では「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」(Ensure healthy lives and promote well-being for all at all ages)という目標が挙げられています。本論文はその関連事項として採用されました。秋田大学での取組みが国際的に評価されたことは今後の自殺予防対策の活動の追い風にもなるものです。

 

《 入江 康仁 Yasuhito 》
2008年 関西医科大学卒業
同年   新日鐵広畑病院(現 兵庫県立はりま姫路 総合医療センター)初期臨床研修医
2010年 聖マリアンナ医科大学 救急医学講座
2014年 聖隷横浜病院 救急科/キズ・やけど外来 主任医長
2019年 秋田大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学講座
2021年 秋田大学医学部附属病院 総合診療医センター 特任助教(兼任)
       現在に至る


主な著書 「湿潤療法の考え方、使い方」
専 門 救急科専門医、漢方専門医、 病院総合診療医学会認定医・指導医
趣 味 スキー(SAJ 1級)、歴史研究(近現代史)