ジェネラリストになるのは怖い? いや、怖くない!

『マクウィニー家庭医療学』輪読会、前回に引き続き第2章の内容を学習しました。
専攻医の先生方と一緒に勉強するにつれて、本に書かれている内容がスムーズに腑に落ちるようになってきました。

ジェネラリストになるのは怖い?

医学の知識が爆発的に増えたため、1人で全ての分野を把握するのは難しくなりました。そのため、ジェネラリストになることに怖気づいてしまう医学生も少なくないようです。
しかし、ジェネラリストは全ての医学知識をカバーしなければならないわけではないことが、この本で紹介されています。例えば、ある疾患の詳しい検査や治療の技術よりも、症状と手がかりをもとに問題を早期に同定することがジェネラリストにとっては重要です。

スペシャリストはジェネラリストより多くを知っている?

スペシャリストは疾患のより稀な種類の知識について多くを知っています。しかし、その分野の全てにおいてより多くの知識があるとは限りません。ジェネラリストは、スペシャリストが滅多に診ることのないような、よく遭遇する状態についての知識を豊富に持っています。

読んでみて

こうした点で、ジェネラリスト・家庭医の役割は他の分野と同じく選択的であると同時に、家庭医だからこそ必要な知識を修得する必要があると思いました。また、これは総合診療医・家庭医の醍醐味でもありますが、

ジェネラリストとスペシャリストが相互に補完し合い、双方向の連携をとることが重要

だということが感じられました。

(西山)