「一過性意識障害」 とてカン Vol4

私のとっておきの経験、教えます Akita University Hospital Resident Case Conference

研修医による#研修医・学生のためのとっておきの経験症例カンファレンスです。
研修医が講師となり、救急外来、総合診療外来で診察した症例を提示し共有しながら、オーディエンスと双方向で学ぶ企画です。

医療者・医療系学生であれば誰でも参加可能です。  毎月第3水曜日 1730 ~ 1時間程度

9月21日 テーマ「一過性意識障害」 終了

 

 

Take home message

健忘のある外傷では、受傷前の失神を鑑別に挙げる。

失神は問診で鑑別が大きく絞れる

失神の診断や治療が、生活や就業に制限をかけうる。

 

指導医  高度救急救命センター<平澤暢史先生>

 ERでの「失神」は、問診が重要な症候の代表です。ERで一通り検査して、異常値がなければ帰宅させる、という機械的な対応は通用しません。
まず患者さんの「意識を失った」が本当に「失神」で良いのか。判別するために、詳しい状況や時間経過、随伴症状などの問診が必要。そして「失神」らしければ、致死的疾患の除外や、リスク層別化をして、次の診療につなげる。という一連の対応を安宅先生がわかりやすくまとめてくれました。 

私のミニレクチャーの主旨は、ガイドラインや教科書を読んだ時に、参考文献を「孫引き検索」することで、深い理解が得られる、ということです。勉強会や学会発表時に、ポイントとなる部分の一次文献(原著論文)に目を通すことで、他人に教えられる知識に昇華でき、無知の知を得て新たなclinical questionへつながります。またガイドラインのGRADEシステムや文献のエビデンスレベルを理解することで、目の前の患者さんに適応すべき医療かどうか、日常診療でより適切な選択ができるようになっていきます。
「孫引き検索して、まずabstract通読」一生使えるスキルです。  

<参加申込・問い合わせ先> 総合診療医センター TEL 018-884-6428 E-mail gpcenter@jimu.akita-u.ac.jp

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