JPCA東北支部集会 in 仙台―私たちはどう生き残るか

9/14~9/15、仙台で行われた日本プライマリ・ケア連合学会 第14回東北ブロック支部学術集会に参加してきました。

今回の学会ではちょっとしたトラブルが立て続けに起こり、
実は未遂に終わっていた参加申し込み!!
(受付スタッフさんのご厚意で事前受付料金で参加させていただけました。ごめんなさい、ありがとうございました)

帰り道、地下道の階段で尻餅!!
(そこそこの雨+滑りやすそうな路面+遅れまいと走っていた私。何も起こらないはずがありませんでした)など、前回と比べてやや険しい道のりとなりました(自業自得)。
でも無事に帰って来られたからOKです。

今回私はシンポジウムやワークショップにひたすら参加しましたが、これまた私の興味に刺さるものばかり。
この頃個人的に興味のある「漢方」をメインとした講演はもちろん釘付けで聞きました。若手の先生方の座談会では、「自分だけでなく先輩たちも、悩んだり考えたりしながら手探りで歩いているんだな」と分かり、安心感と小さな勇気を頂けました。

閑話休題…

働き方改革から診療報酬、感染症対策に至るまで、コロナ禍で浮き彫りになった数多の医療問題が存在する今日この頃。私たちはどう生き残るかが試されています。
今回の学会では、そんな現在からこれからの未来に繋がる話を耳にすることができたと感じます。

講演の内容で言えば、「オンライン診療」の話題はまさにそう。
講師の先生の表現をお借りすると、「東ニ病気ノコドモアレバ、行カナクテモ看病」してやることができるーーすなわち、距離や全身状態がネックとなって医療機関に行きにくい人にも、文明の利器があれば手が届くのです。
医師偏在や、終末期高齢者の増加といった問題に灯をともす技術ではないでしょうか。

懇親会もとい意見交換会では他県の大学病院の先生方とテーブルを囲みましたが、
そこで話題に上がったのは、病院という組織の中で「総合診療医」の価値をどうアピールしていくかということでした。私がここ最近抱えていた迷いにも通ずる問いです。
自施設での現状や取り組みを熱く語るベテラン格の先生方の真剣なまなざしに、心強さを感じました。それと同時に、「この先輩方のように、クールな情熱を持って医者をやりたい、おかれた場所で一隅を照らせるような働きをしたい」という希望が湧きました。

いつもの懇親会では医療談義そっちのけで食い散らかす私ですが、この日のイタリアンビュッフェは何倍も味わい深く感じました。