第2回新型コロナウイルス罹患後症状(後遺症)研修会~医学研究所北野病院 丸毛 聡先生~

 秋田県感染症特別対策室主催による、新型コロナウイルス罹患後症状(後遺症)研修会の第2回目が秋田大学医学部附属病院多目的室で開催され、会場に約40名、Zoomに約100名の視聴者を集めて行われました。
 講師として大阪市にある(公財)田附興風会 医学研究所北野病院 感染症科・呼吸器内科部長兼病院長補佐 丸毛 聡(まるも さとし)先生が講演されました。

 丸毛先生は日々、新型コロナ罹患後症状(後遺症)に悩む患者さんを診察され、その傾向と特徴・経過観察・投薬効果などを時系列、対象年代、性別など様々な角度からデータ化しており、コロナ罹患後症状の特徴や対処方法について分析・研究をされて、傾向をまとめられておられました。また、イレギュラーなレアケースも多数診察しており、特徴など分かり易く講演してくださいました。

 秋田大学医学部附属病院からは、総合診療部副部長 嵯峨亜希子先生が主に2例の事例を紹介し、丸毛先生が所感を述べられました。
その後、総合診療医センター長の植木重治先生も加わりディスカッションが行われ、会場とZoomからの質問にわかりやすく対応されました。

 丸毛先生は、コロナ後遺症外来の診療予約が9ヵ月先まで埋まっているほど多忙の中、合間を縫って講演にいらしてくださいました。貴重なデータと数多くの患者を診断してきた知識と経験談を拝聴する機会があり、大変有意義な研修会となりました。

【丸毛 聡(まるも さとし)】先生

気管支喘息慢性閉塞性肺疾患(COPD)・抗酸菌症間質性肺炎を専門とし診療・研究を続ける。レジデント時代に誤嚥性肺炎のクリニカルパス作成を契機に感染症治療にも携わり、2021年6月からコロナ後遺症外来を開始。

公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院
病院長補佐・呼吸器内科部長・感染症科部長・感染制御対策室室長
2002年 京都大学医学部卒業
2002年 倉敷中央病院レジデント
2006年 京都大学大学院医学研究科
2010年 岸和田市民病院
2020年 医学研究所 北野病院~

京都大学医学博士
日本内科学会 認定内科医
日本内科学会 総合内科専門医
日本内科学会 内科指導医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本アレルギー学会 アレルギー専門医
日本結核病学会 結核非結核性抗酸菌症認定医
日本結核病学会 結核非結核性抗酸菌症認定指導医
日本感染症学会 感染症専門医
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
Infection Control Doctor
日本医師会 認定産業医