アレルギー学会東北地方会で発表しました

秋田大学 総合診療・検査診断学講座の西山です。

2023年1月21日に開催された第4回日本アレルギー学会東北地方会にて一般演題発表をしました。

好酸球性胃腸炎の加療中に、血球分析装置で末梢血好酸球数を実際よりも少なく計測した症例を報告しました。本症例では、末梢血に低顆粒好酸球を認めたことが、分析装置で細胞数を正しく計測できなかった原因となりました。

好酸球性胃腸炎に限らず、骨髄系腫瘍や他の疾患でも顆粒球細胞の低顆粒や低分葉・過分葉の報告があり、この現象に留意する必要があります。

指導医コメント: 大学3年生ながら、症例報告にチャレンジしてくれました。症例に認められた検査の変化とそのメカニズムについての考察をしっかりしてくれたと思います。学会に参加してくれた先生方のコメントも温かく、若い世代を育てていこうという質疑をしてくれて、それにしっかり応えた西山さんもご立派でした!
 学生のうちにやっておくべきことは勉強以外にも色々あると思いますが、なにはともあれ行動することがやっぱり大事だな、と再認識させてもらいました。 (植木重治)

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