JPCA学術大会 in 札幌 ― 「熊」歩のごとく

(初期研修を)卒業してから、もう3度目の夏。

JPCA学会のフェスティバルな雰囲気にも慣れ、歩き方もようやく解ってきた今日この頃です。

真夏日の本州から逃げるように、第16回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の開催地・札幌へ飛び立ちました。



ある日

空港で

熊さんの足跡に

出逢った。

足跡に導かれるまま空港を出発し、いざ会場へ。

参加前の時点で、研修修了に必要な単位取得のめどは立っていました。そのため今回の学会では、腰を据えた勉強は後日のオンデマンド配信に託すことにして、会場内を興味の赴くままほっつき歩いてみようと決めました。
また、専攻研修の折り返し地点にも立っていることから、老若男女さまざまな人と話し、その後のキャリア作りについてのヒントを得ようという魂胆もありました。




面白そうだと思った講演にちょろっと顔を出したほかは、企画展示の会場に入り浸っていました。

まずはお馴染みの水コーナーで、持参のペットボトルにしっかり水分を確保。



その水を片手に、「キャリアCafé」なるブースに2日間とも乗り込みました。毎年恒例の、働き方やキャリアについて少人数で自由に語り合えるコーナーです。

そこには、志高い医学生から他県で頑張る専攻医、さらに大ベテランの医師に至るまで、その時々で様々な人が参加していました。

さらに、キャリアCaféで得た情報をもとに企業展示エリアに赴き、かねてより憧れていた何足もの草鞋を履いておられる医師に御目文字が叶いました。
歌手としても活動されている先生とお話しできたことは、音楽屋さんの端くれとしてとても良い刺激になりました。




夜には秋田県メンバーで懇親会。ジンギスカンを囲みながら、先輩の先生方の熱意に耳を傾けました。

こうして多くの人と出会い、交換した名刺の数は自分史上最多を更新しました。
触れることのできた経歴やビジョンも正に百人百色。
自分の視野が、少しだけ広く明るくなった気がしました。

↑頂いた名刺の数々+企業ブースで頂いた数量限定のお菓子。

専攻医3年目、キャリアに迷える青二才。
医療業界の広く深い森の中をさまよい歩く、熊さんのような気分になることもあります。
しかしこのVUCA(変動する、不確実、複雑、曖昧)な時代、それも無理ないこと…いや、意外とアリなのかもしれません。
森の中、そこらに転がる面白そうなものを拾い集めながら、時には寄り道して甘いものも食べる。
そして、これぞという獲物に出くわせたなら全力で狩りに行く。ただしほかの生き物の縄張りを侵して駆除されないように気を付けながら。
そんなキャリアの築き方も良いかもしれない、そう思えた学会でした。

↑寄り道して食べた甘い物。モーニングのとろふわフレンチトースト。