日本プライマリケア連合学会第14回東北ブロック支部学術集会に参加して

秋田大学医学部医学科2年
髙橋 洲太

今年度もこのような機会を設けてくださいましたことを心より感謝申し上げます.
 全体を振り返ってみますと, 今回の学会では, 昨年度に比べて総合診療とはどのようなものであり, 自分にとってどのくらい理想に近づくことができるものであるかを知ることができました.

 1日目で一番関心深かったものは, 草場先生の基調講演を拝見させていただきました. ここで印象深かったのは, 総合診療に対する専門性のとらえ方について言及なさっていたことです. いわれてみれば, どのようなところのエキスパートなのかと聞かれたときに私自身も回答に困ってしまうものでした. 開業との兼ね合いに関しても, 在宅医療センターのようなものとの相違点等, 自分が総合診療医を選択した場合どのような働き方を目指すのかをさらに検討したいと思えるきっかけになりました.

2日目はワークショップ, 多職種セッションや学部生セッションに参加しましたが, どれも総合診療に対する新しい知見を得ることができました. 多職種セッションでは, これから行う実習の際の新たな視点を獲得することができた機会となり, より一層臨床の勉強を頑張りたく思えた所存です. 学部生セッションは, 東北でご活躍されている4名の先生方からお話をいただき, 改めて多様な働き方があることを強く実感することができました. 4名の先生方のなかでも, スペシャルインタレストにWELL-Beingと教育を挙げていた菅原先生に, 幸福学をからめたお話をいただき, 自分のやりたいことが少しだけ明確になりました.