「正攻法ではないけれど必ず書き上げられる はじめてのケースレポート論文」 佐藤佳澄 著

ご無沙汰しております。
GPNETメンバーの秋田大学大学院医学系研究科 救急•集中治療医学講座の佐藤佳澄です。

このたび『正攻法ではないけれど必ず書き上げられる はじめてのケースレポート論文』というタイトルの医学書籍を出版することになりました!この本は、2023年12月下旬に発売される予定で、現在は予約受付中です。

 私がこの本に込めた思いは、英語ケースレポート論文の執筆に苦労している若手医師や医療者の支援です。ケースレポートは、患者さん一人一人から学んだことを共有し、その経験を将来に活かすためのものです。

私がこの本を書こうと思った背景には、自身の経験が大きく関わっています。若手救急医のロールモデルがおらず、救急医療の需要が高い中での経験は、私にとって大きな学びでした。アカデミックな活動への興味を持ちましたが、ロールモデルがいない経験から、何度も挫折を経験しました。しかし、試行錯誤の末、ケースレポートの執筆なら自信を持てるようになりました。

 この本は、困難な経験から得たノウハウをまとめたものです。内容は堅苦しくなく、ケースレポート執筆に関する基本的なことから、悪質なジャーナルに騙されない方法や、AIサービスの利用、英文執筆のコツなど、幅広い情報を提供しています。私の目標は、読者が私のような回り道をせずに、スムーズにケースレポートを執筆できるようにすることです。
 また、表紙のデザインにも意味があります。ケースレポート執筆の苦労を、山登りに例えています。登山中の苦しみや、達成感、そして下山(査読)の過程の大変さを表現しています。しかしこの本を読めば、イラストの黄色い地底船がポップに駆け抜けるような感じで、ケースレポートを気楽に爆速で書くことができます!というイメージです。この本が、読者のケースレポート執筆を楽しく、軽快に進める助けとなればと思っています。
では、この本が皆さんのアカデミックな旅の素晴らしいスタートになることを願っています。お楽しみに!

 実は、予約段階ですが非常に売れていて、ジャンル内の売れ筋ランキングが1位でベストセラーマークがついています。また親ジャンルの「医学一般」の新着ランキングでも、健康法の本や新書をおさえて、医学専門書がトップになっています。本当に嬉しい限りです。

以上、突然の宣伝でしたがご容赦ください‥。今後ともどうかよろしくお願いいたします。

※医局のMisawaさんのかわいいイラストにも注目です!