自治医科大学夏季実習 地域医療報告会

 こんにちは!専攻医1年目の木村です。
8月18日(金)に秋田大学で開催された自治医科大学夏季実習 地域医療報告会に参加しましたのでご報告いたします。
本報告会には県内4か所の公立病院で2泊3日の研修を終えた学生7名と、実習先の病院やその他の公立病院で勤務をしている自治医科大学卒業生6名が参加しました。内容としては学生たちが実習で学んだことを報告しあったり、総合診療医センター副センター長の北村先生からのミニレクチャーを受講後に、睦会で交流を深めました。

 学生たちの実習を通しての感想として印象的だったのは、昨年の実習よりも実際に患者さんの診察に立ち会う機会や手技を行う機会が多かったという声でした。
コロナ禍での制限があり、一昨年までは実習自体が中止となっていましたが、ようやく実習が再開された昨年度も訪問診療に立ち会える人数が制限されたりなど、患者さんと直接接する手技を経験したりする機会が少なく、特に病棟実習の機会が少ない低学年の学生にとっては実臨床をイメージすることが難しい状況となっていました。
今年度は久しぶりにコロナ流行以前に近い形での実習をすることで、より近い距離で患者さんと接する時間を持てたようで、有意義な実習となったようでした。それだけではなく、指導医との交流も増え沢山話を聞くことができてよかったとの意見もあり、後輩たちのモチベーション向上という意味でも実りのある実習になったのではないかと感じました。

 北村先生のレクチャーでは検査前確率の話、感度・特異度の話や、診療のセッティングにより配慮すべきことなど、我々卒業生にとっても重要な講義をしていただきました。学生の中には初めて聞くという人もいて難しい内容であったかもしれませんが、今までには持っていなかった視点で医学知識や実際の患者さんの診療を考えていくためのヒントになるのではないかと思います。

 親睦会では植木先生、北村先生もご一緒に今どき!?の学生たちの学生生活に関する話を聞いたり、卒業生同士で近況報告をしあったりと貴重で楽しい時間を過ごすことができ、また改めて日々の診療に励んでいこうと気持ちを新たにすることができました。
今後もこのような機会を通して、学生・若手医師の地域医療に対する関心や「秋田」という地域への思いを深め、みんなで協力しての人々の暮らしに貢献していければ嬉しいです。