「地域を知ること」男鹿みなと市民病院・診療所実習で見つけた視点

東北医科薬科大学医学部2年 平賀帆一

2026 年 3 月10日から13日まで秋田県内で地域医療実習を行いました。10日から12日。
私は同じ大学の森岡君と男鹿市にある男鹿みなと市民病院で実習を行いました。

1 日目はカンファレンスに参加させていただきました。

まだCTの見方が分からないので話している内容について理解するのは難しかったですが、雰囲気を味わうことが出来ました。私はカンファレンスといえば張り詰めた雰囲気をイメージしていましたが、実際はラフに医師それぞれが言いたいことを共有していていたので驚いきました。その後は総合診療医の松本先生と病棟を回らせていただきました。松本先生の担当患者さんで封入体筋炎を患っている方がおり約 1 時間話を聞かせていただきました。封入体筋炎は筋繊維内に封入体が蓄積し神経変性的な変化により下肢の筋力が低下していく難病。患者さんはとても元気な方で過去のことや地域のことをたくさん話してくれました。どうして元気でいられるのかについいて聞いてみたかったです。午後は病院⾧の木村先生と院内すべての施設を見学説明していたき病院の役割について概要を学んだ。また男鹿半島の地理的な説明もしていただきました。その後は事務局の舟木さんと実地見学に行きました。実際に男鹿半島を探索すると木村院⾧が教えてくださったことの理解が深まりました。

2日目(11 日)の午前は外来見学、午後は診療所実習でした。

外来見学では腎臓リウマチ内科の奈良先生につかせていただきました。高齢者がほとんどでした。血圧手帳を持っている方が多く、しっかりと測定していたことが印象的でした。また、薬の管理の面で家族のフォローの有無もやはり重要であると感じました。ある患者さんは薬をほとんど飲まずに睡眠薬だけ飲んでいたため、それまでの薬を廃棄して新しく薬を処方していました。奈良先生も 「一人暮らしの限界だね」とこぼしていました。午後は国保五里合出張診療所で実習を行いました。診療所の建物は老朽化しており、カルテも紙でした。患者さんも1人のみでした。
運営の難しさを知るとともにどこにでも医療は必要なのだと再認識させられました。

3日目(12 日)の午前は訪問看護についていかせていただき、午後は診療所を2か所周りました。

訪問看護では下喉頭がんの患者さんを見させていただきました。奥さんが看病しており、何を食べたかなどを細かくチェックしていました。患者さん本人が自宅での診療を強く希望したらしく、担当医の下間先生が半ば強引に許可をくれたと患者さんの奥さんは嬉しそうでした。看護師さんから聞いた話では病院に行くにもタクシーを使うと往復で数万円かかってしまうらしく、訪問看護の方が経済的かもしれないということに地域性を感じました。病院自体は来年度から訪問診療に力を入れていくらしいです。3日間実習を行って、医療の現状を知るためにまず、地域を知ることが大事であると理解しました

男鹿での実習を終えた後、秋田市に移動し、振り返り、セミナーを実施しました。

講師の山地先生からはたくさん学んだことがあります。特に患者さんとのコミュニケーションの取り方です。山地先生からは患者さんに聞くべき10個の質問を投げかけられていました。その中には趣味や生きがい、その人を取り巻く社会的な要因など聞くことは難しいことまでありましたが、聞きやすい質問(なぜその病気になったか、今つらいことは等)のレパートリーを知ることが出来たのはよかったです。

また、私がずっと抱え込んでいた疑問。家族と患者の意見が異なる際にどのような対応をすべきかについて議論できたことは嬉しかったです。たくさん臨床を重ねていく過程で選択肢を増やしておくことが患者とその家族に会った対応ができる。

私の中でそう結論付けられました。

今回の地域医療実習で地域を知るとともに医療以外のスキルも身に着けられる機会にな
りました。

今回の地域医療実習に関わってくださったすべての方に感謝申し上げます。あり
がとうございました。