自治医大生地域医療実習報告会を終えて

 総合診療医センター 副センター長の北村です。 
2023年8月18日、令和5年度地域医療実習報告会が開催され、秋田県内各地で実習を行った自治医科大学の1年生から4年生の医学生7人が集まり報告会が行われ、会のファシリテーターの他、ミニレクチャーを担当しました。
 報告会は秋田大学医学部本道キャンパス内で開催され、秋田県医療人材対策室のスタッフと自治医科大学のOBOGの先生方が参加されました。
地域実習では病院の外来や入院だけではなく、救急外来や訪問診療も見学したと参加者から報告がありました。

 昨年度も実習を経験した学生からは今年の実習では施設ごとの医療機関の業務内容の違いに気づいたという発言もありました。また患者と医師との間のコミュニケーションを直接見ることができたことや指導医から丁寧に指導を受けながらさまざまな手技を学べたことは地域実習で得られたよい経験になったようです。

 秋田県からの委託を受けて総合診療医センターからもミニレクチャーを行いました。今年は大学病院と地域の医療機関での診療環境の違い、ノモグラムを紹介しながら事前確率、尤度比、事後確率について参加者と一緒に考えてみました。大学病院など都市部の総合病院と地域の病院や診療所で診断やマネジメントをする時に何が違うのか、そして両方の診療環境で学ぶ意義をこれからも伝えていきたいと思います。